首ナイフ問題

首ナイフ問題
最初に見たときはあまりにもくだらない問題だなぁと思いつつも書くつもりが、他の作業で書くの忘れてましたというオチ。

悪党が人質の首筋にナイフを突きつけた。
PCが大人しくしなかったから、GMはナイフが首筋に刺さり人質は即死とした。
だが、ゲームの数値修正に従えばナイフでは人を即死できる威力はない。
さて、どうするべきか……これが「首ナイフ」です。

という問題です。


これが問題として表面化してくる事にちょっと呆れてしまいます。
でもこの問題大人気らしいです。


この問題の本質はデータ、ルール的(ゲームの数値修正に従えばナイフでは人を即死できる威力はない)に云々というものではなく、GMとPL、つまり人と人との信頼関係の問題にあります。


まず、この例の展開が、ストーリー(シナリオ)上のルートで、PLもそれを納得していれば、そもそもこの様な状況になりません。
つまり、そういうシーン(相手が人質を取るシーン)と認識しているという事です。
もっと、いうとこれは力じゃなくて、別の事で乗り越える障害と参加者が認識していることです。


首ナイフ問題が表面化する=上の事ができてない=何か別の部分で問題があるはずです。


別の問題とは何でしょうか?


推測ですが、以下の様な事だと考えられます。
GMからの悪意としか思えないような状況(明らかに理不尽な状況で、どうやれば解決できるのかまるで見えない様な状態など)
TRPGの目的がGMとPLがお互いに相手を楽しませる様にするという特殊な遊び*1なためです


首ナイフ問題が浮上する状況=TRPGの根本の目的を達成しようとしていない状況
なのではないでしょうか。


これらを常識といってしまえば楽なのですが、そうもいかないので、表面化しているわけですよね。


これらを常識とはせずに、ルールとしているものがあります。
搭載しているのはFEAR系のシステムに多いですが、エキストラ(GMやPLの言った通りに処理されるNPC)があります。
エキストラはGMやPLの言った通りに処理されるNPCの事で、上記の様な状態(GMはナイフが首筋に刺さり人質は即死とした。)では、PLから文句は出てきません(そういうルールと皆認識しているため)。


あくまでもルールとして処理するか、それともルール外の処理にするか
それを判断するのはGMですが、皆が楽しめるように裁定を下す必要があるはずです。
GMは(自分の作った、または公式の)シナリオに囚われず、他の参加者であるPLと楽しめる様に、PLからの提案等を聞き、可能な限りそれを取り入れるようにするべきです。


これをするだけでも首ナイフ問題は防げる問題です。
難しいかもしれませんが、お互いのために、やっていただきたいですね。

*1:一般的なゲームは対立傾向がメインで、相手を負かして自分が勝利するのが目的