初期レベル環境でのメイジの役目
ちょっと前にチャットで話題に上がったので考察としてまとめみます。
後日、html化して残すかも?(ARAコラム?という名前で)
メイジの役目は、大別すると、
- 火力メイジ(敵を薙ぎ払う火力の持ち主)
- 支援メイジ(仲間への支援魔法を駆使するキャラ)
といったものがあげられます。
上級ルール発売前は、火力メイジはとても肩身が狭い思いをしていました(武器攻撃と違って固定値のないXd6でしかダメージを与えられず最大9d6≒30.5のダメージのため)が、上級ルール発売と同時に面目躍如しています。
私的意見としては、初期レベル環境では、支援メイジ以外選択肢はないと思っています。
以下になぜそうなるのかの論拠を示していきます。
初期レベル環境では
- ウォーリアに比べると固定値で圧倒的に劣る。(鋼の拳士を除くウォーリアの固定値は平均7.4、一方メイジはセージの《エフィシエント》の+2より、差は5.4)
- 素殴り(コストを払わずに攻撃する事)ができるウォーリアに比べて、メイジは素殴りということができないため、攻撃できる回数が決まっており、初期キャラでは平均6.25回しか攻撃できない。
火力特化メイジ*1や火力特化ウォーリア*2(初期キャラの《スマッシュ》は費用対効果が悪いので除外しています)の場合、ゴーレムやエレメンタル等の物理防御が高く、魔法防御が低いといったエネミーを倒すのにかかる時間を見てみましょう。能力は未来の英雄と精霊の具現者を使用します。
vsスチールゴーレム
- 火力特化メイジ(<火>属性の魔法ダメージ17.5)の場合、戦闘不能までに3回の攻撃が必要で、戦闘不能後の残り攻撃回数は2回
- 火力特化ウォーリア(物理ダメージ24)の場合、戦闘不能までに8回の攻撃が必要ですが、そこまでMpはないので素殴りへ、そしてダメージを与えられなくなり倒せなくなります。
- 火力特化ウォーリアwith《ファイアウェポン》(<火>属性の魔法ダメージ24)の場合、戦闘不能までに2回の攻撃が必要で、戦闘不能後の残り攻撃回数は4回。また素殴りでもダメージを与えられ、その場合は3回で戦闘不能にすることが可能です。
つまり、物理防御が高く、魔法防御が低いエネミーと戦う状況では、戦士系に《〜ウェポン》をかけて殴り倒してもらう方がパーティーのリソース的に効率が良くなることが分かるはずです。
上記の事から、メイジスキルの1枠として《〜ウェポン》はGMから「今回物理防御高いの出さないよ」とぶっちゃけられた場合を除いて必須。
ピュアメイジなら後2枠、サポートが違うメイジなら後1枠となるところで次の問題。
◆あなたのギルドの戦士系キャラは何人ですか?
4人編成でメインが被らないという前提の場合、通常前衛2後衛2か前衛1後衛3となります。
前衛が1人なら、《〜ウェポン》だけでいいですが、複数の場合、1人1人に《〜ウェポン》をかける時間的余裕もリソース的余裕も普通ありません。
ということは、前衛が複数の場合、《マジックブラスト》を取るしかないです。*3
ピュアメイジなら後1枠、サポートが違うメイジならサポート枠のみとなるので、残り1枠は自分の好みで。
◆それじゃ火力メイジにはどうやってなるの?
初期レベルでは諦める。
メイジはサムライやガンスリンガーと同様に、1レベルにつき火力を2段階増やす*4ことができる数少ないクラスです。
初期レベルは支援をしたら、次のレベルからは火力を上昇させるスキルを取得していけば良く、メイジは《エフィシエント》や《エキスパート:●》のようにメインとなる属性攻撃魔法スキルの火力を上昇させるスキルが数多くあるので、それらを取得していけば、十分な火力を確保することができるでしょう。
どうしても初期からやりたいって場合は、自分がギルドの2人目のメイジであることが必要です。
1人目のメイジとお互いの方向性を話し合ってみてください。
攻撃魔法はメイン1種類。多くてもサブ(スキルレベルは上昇させない)は1種類までに絞る。
スキルレベルをあげなければ火力があがらないシステム上、複数属性の攻撃魔法を持つこと=火力低下につながります。
サブ1種というのもバッドステータス付与のためであって、火力のためではありません。
弱点を突くのが好きな場合は、セージの《マジックオペレーション》を取得すればいいでしょう。但し、弱点狙いは火力の肝となる、パッシブの属性魔法強化や《エキスパート:●》がのらなくなるため、それらのスキルではなく、《アトリビュート》を取得することになります。
ただ弱点狙いは“属性:-”の相手には前提条件がつくため*5、注意が必要です。
また、同じ理由で、最低限の支援以外は支援スキルを取得しない事も重要です。
特定条件以外では《マジックブラスト》を取得する
特定条件とは
です。
前衛の人数が1人であれば、《マジックブラスト》を使って《〜ウェポン》を範囲化する意味はありません。
サムライやガンスリンガーはパッシブでダメージを上昇させる事が可能なため、メジャーアクションを使って範囲攻撃をする《ブランディッシュ》や《アローシャワー》を使っても著しくダメージが減りません*6。
自分のメインとなる攻撃スキルがサモナーのスキルであれば、《マジックブラスト》を使わなくても、範囲化されています。
公式リプレイのフェルシアは、“前衛の人数が1人である”“サムライが仲間にいる”という条件を満たしているため、《マジックブラスト》を取得していないと思われます。
火力メイジは、《インテンション》で上昇したHpを減らした状態で《レイジ》をすることができる武器攻撃とは違い、単純な火力では勝てません。
“射程20m以内なら自由に攻撃目標を選べる”“バッドステータスが初期状態でついている(一部スキルは除く)”というギルドメンバーの武器攻撃と合わせて、どの敵から潰していくか?という戦術的な要になっていることを忘れないでください。