デモンパラサイト

 価格1000円でこのサイズっということにまず驚きです。
よく購入するFEARのサプリと比べてると、同じくらいの厚さで価格は2/3とカラーページってそんなに高かったの!!と衝撃を受けてしまいます。


 最近購入したルールブックの異界戦記カオスフレアと比較すると中身は非常に見やすい感じです。
薄い割に、詰め込まれてないためか、かなり見やすいのですよ。
かといって、内容が薄いかというとそうでもない。
デザインなのか文章なのかどちらが良いからこうなっているのかうまく言えませんが、この値段でよくやったなぁと思います。
世界観がダブルクロスにしか見えないのは置いておくとして、データ部分はチャートを多様し、コンパクトにまとめられていてこれまた見やすいです。


 システムとしては、基本は2d6(3d6)+能力値or任意の技能補正値(初級で5、中級で10、上級で15)で達成値を求めるのですが、
振ったダイスの出目が6が2つ以上でクリティカル、1が2つ以上でファンブルファンブルが優先されます。
また、振り直しのルールがあり、衝動を1点増加させると1回振り直しができます。ここで出目に不満がある場合は最大3回まで振り直せますが、振り直した回数毎に衝動が増加します。(2回目は+2点、3回目は+3点)
振り直しの際は、1回毎に判定ダイスの個数が増えるため、振り直す毎にファンブルしやすくなっています。
また衝動は、振り直し以外に変身したり、特殊能力を使う毎にも増加していき、衝動がある段階を超える毎に衝動表を振り、その結果、突然眼の前のNPCを殴ったり、味方を殴ったり、言語障害になったりします。


 難点としては、共生生物の種類は8種類、職業は14種類で、共生生物の成長のさせ方も1種類当たり8通りしかないため、バリエーション不足を感じました。
また、衝動表の結果を回避する手段がないため、その結果によってはかなりストレスを感じるかもしれません。

 方向性として、世界観がダブルクロスにしか見えないとはいっても、システム面からしてもダブルクロスの人間関係持込んだものよりも、悪の怪人を倒すことを推奨されているため、遊んでみると別のゲームという印象を受けました。