シナリオ作成方法

 シナリオを作成する際、作成方法は主に以下の2つに分類されます。

  1. シナリオのイメージが先で、PCが後
  2. PCが先で、シナリオのイメージが後

シナリオのイメージが先で、PCが後

 この作成方法は、最初にGMがシナリオで行いたいシーンのイメージが先にあり、それを骨組みにシナリオが形成されていくものです。
例えば、悪い竜に王女様が攫われ、困った王様が“竜を退治した者に王女を娶らせる”とお触れを出しました。そして、旅の勇者によって、悪い竜は倒され、囚われの王女様を救い出したのです。という王道の物語は、このパターンに該当します。このパターンの場合は、シナリオのイメージを作成した後、それを核として、どんどんイメージを連想していくことになります。このパターンでのシナリオ作成方法の詳細はこちらに記載していますので、参考にしてみてください。またマインドマップをシナリオ作成に役立てる方法については、こちらに記載しています。
また、このパターンで作成した拙作シナリオのリプレイはこちらに掲載しています。

PCが先で、シナリオのイメージが後

 この作成方法は、PCからシナリオイメージを連想し、それを骨組みにシナリオが形成されていくものです。
例えば、“ゴクドーくん漫遊記”は自分勝手で極道な性格の冒険者“ゴクドー・ユーコット・キカンスキー”と、彼を取り巻く個性豊かなキャラクター達が繰り広げるドタバタ冒険劇で、普通だったら困っている人を助けるのが当然なところ、極道な性格なキャラが同じ場面に遭遇すると…。といった様にこの作品は、このパターンに該当します。このパターンの場合は、PCからシナリオのイメージ連想し、それを核として、どんどんイメージを連想していくことになります。
また、このパターンで作成した拙作シナリオのリプレイはこちらに掲載しています。

このパターンの差は何?

 どちらのパターンもシナリオのイメージを作成後はそれを核にシナリオを形成していく点は共通しています。しかし、“PCが先で、シナリオのイメージが後”の方が、よりPCはシナリオと関係し易くなり*1、うまくいくととてもセッションが盛り上がることになるでしょう。
 “シナリオのイメージが先で、PCが後”で作成した場合も、“シナリオ(セッション)ハンドアウト”を使うことで、自分の意図を伝える事ができるので、“PCが先で、シナリオのイメージが後”の時と同様によりPCはシナリオと関係し易くなる可能性が高まります。ただ、“シナリオ(セッション)ハンドアウト”はGMからの推奨を提示しているだけのものです。PLが“シナリオ(セッション)ハンドアウト”に書かれている導入に全く合わないPCを作成したい場合は、GMはPLと相談して、落とし所*2を見出して、適宜変更した方が、GM、PL双方にとって、Win-Winの関係になると思います。

*1:PCからシナリオのイメージを作成している為

*2:妥協点