浪漫とは

諸君 私は浪漫が好きだ
諸君 私は浪漫が好きだ
諸君 私は浪漫が大好きだ


エルフが好きだ
ドラウが好きだ
エルフのファイターが好きだ
ドラウのパラディンが好きだ
エルヴン・カーブ・ブレードが好きだ
ドワーヴン・アーグロシュが好きだ
ノーム・フックト・ハンマーが好きだ
ツー・ブレーデッド・ソードが好きだ
ダイア・フレイルが好きだ


平原で 街道で
塹壕で 草原で
凍土で 砂漠で
海上で 空中で
泥中で 湿原で


この地上で行われる ありとあらゆる浪漫な行動が大好きだ


苦心して作ったエルヴン・カーブ・ブレードの使い手たるエルフの戦士が 轟音と共に一撃で吹き飛ばされるのが好きだ
ノーム・フックト・ハンマーでのクリティカルが グレートソードの一撃より低い時など心がおどる


エルフの操るエルヴン・カーブ・ブレードの一撃が敵にかすりもしないのが好きだ
悲鳴を上げて 逃げ回るゴブリンを エルヴン・カーブ・ブレードでなぎ倒した時など胸がすくような気持ちだった


ドラウのパラディンの部隊が 敵の戦列を蹂躙するのが好きだ
恐慌状態のノームが 既に息絶えたゴブリンを 何度も何度も刺突している様など感動すら覚える


敗北主義のゴブリンたちをエルヴン・カーブ・ブレードで薙ぎ払う様などはもうたまらない
泣き叫ぶオーク達が 私の降り下ろした手の平とともに
鬨の声を上げるエルフの戦士たちに ばたばたと薙ぎ倒されるのも最高だ


     ゴブリン
哀れな抵抗者達が雑多なドッグ・スライサーで健気にも立ち上がってきたのをエルヴン・カーブ・ブレードの華麗なる攻撃が ドッグ・スライサーごと木端微塵に粉砕した時など絶頂すら覚える


ドワーヴン・ウォーアックスの機甲師団に滅茶苦茶にされるのが好きだ
必死に守るはずだった後衛が蹂躙され ばたばたと倒されていく様は とてもとても悲しいものだ


ゴブリンとオークの物量に押し潰されて殲滅されるのが好きだ


ホブゴブリンに追いまわされ 害虫の様に地べたを這い回るのは屈辱の極みだ


諸君 私は浪漫を 地獄の様な浪漫を望んでいる
諸君 私に付き従う浪漫部隊戦友諸君
君達は一体 何を望んでいる?


更なる浪漫を望むか?
情け容赦のない 糞の様な浪漫を望むか?
天地人の限りを尽くし 三千世界の鴉を殺す 嵐の様な浪漫を望むか?


 「浪漫!! 浪漫!! 浪漫!!」


よろしい  ならば浪漫だ


我々は満身の力をこめて今まさに振り下ろさんとする握り拳だ
だがこの暗い闇の底で半世紀もの間 堪え続けてきた我々に ただの浪漫では もはや足りない!!


大浪漫を!! 一心不乱の浪漫戦争を!!


                          浪漫派
我らはわずかに一個大隊 千人に満たぬ敗残兵にすぎないふるつわもの


だが諸君は 一騎当千 の古強者だ と私は信仰している
ならば我らは 諸君と私で総兵力100万と1人の浪漫部隊となる


我々を忘却の彼方へと追いやり 眠りこけている連中を叩き起こそう
髪の毛をつかんで引きずり降ろし眼を開けさせ思い出させよう
連中に浪漫の味を思い出させてやる
連中に我々の浪漫の音を思い出させてやる


                 確率論
天と地のはざまには 奴らの哲学では思いもよらない事があることを思い出させてやる


一千人の最高の浪漫部隊で
世界を浪漫の炎で燃やし尽くしてやる


「最後の大隊 大隊指揮官より全浪漫艦隊へ」


第一次浪漫作戦を開始せよ


征くぞ 諸君