ほうれんそう

「報告」「連絡」「相談」これらを略して“ほうれんそう”と言われている。
自分の受けた新人研修でもこの言葉を何度も言われたし、
年齢の離れた人生の先輩*1からも口酸っぱく言われたものだ。


しかし、個人的にこの言葉はあまり好きじゃない。


そもそもあえて“ほうれんそう”なんて部下に言わなきゃならない管理職*2はまず自分自身に何か問題がないか考えてみるべきだ。


仕事ができて、頼れると周囲に認めれた人には嫌でも沢山の相談が来るため、多くの情報が入ってくる。


“ほうれんそう”なんて態々強調しなくても、日々の職場でのやりとりで十分な判断材料は得られるはずなのだ。
“ほうれんそう”と言わなきゃ情報が来ない、そんな状況に陥っているのならばまず自分自身に問題があると考えたほうがいい。


仕事の目的は「報告」「連絡」「相談」する事ではないし、はたまた「人を評価」することでもない。


全ての仕事の目的は「がっぽりお金を儲ける」事だ。


こんな事を言うと、大抵の人は「ちがう!」と言う。
私からすれば、そんな事をいう人はビジネスマンではない。


これは多くの日本人はお金の話をみんなの前であまりしたがらないためだ。
それはお金に卑しい奴とかせこい奴と思われるのを嫌うからだ。
でも実際生活をする上でありとあらゆる所でお金は必要になる。
お金を儲けないとダメなことは、本能的に誰しも理解しているはずだ。


質の高い情報を手に入れた人間は、本能的にそれを隠して、自分の価値を高めようとする。


ただ、それが無意味と気づいた人間はその情報をオープンにして、
上司を含め、他の人から多くの意見を求めて、戦略をグレードアップさせようと努力する。*3
どんなに仕事ができて、頼れる人間でも人間である以上、限界があるためだ。


これの最も有名な例はLinuxだろう。


一定のレベルに達している人材の集合では、自動的に有効な情報は立場に関係なく流転してゆく。
その結果「富」や「英知」は偏在しているのだ。


全員の目的が「メンツ」とか「保身」なんていうものではなく、


“高品質な仕事*4を素早く行い*5会社をがっぽり儲け*6させて給料を沢山貰って、さっさと家に帰る”


であることがちゃんと認識できていれば、“ほうれんそう”なんて言葉は必要ないのだ。

*1:大学時代の教授等

*2:リーダーやマネージャーや教授など

*3:毛利元就 三本の矢の訓えもこの思想を含んでいると思われる

*4:売り上げを高くするには、品質の高い商品を売らなくてはならない

*5:投資を低くするには、少ない時間で仕事を終わらせなければならない

*6:がっぽり儲けるには、(売り上げ−投資)を大きくしなければならない