シナリオの幅
“アリアンロッドってシナリオ導入が広くて、作りやすいですね”という他愛もない言葉からどうしてそう思ったのだろうか?と考察してみた。
上記の発言した人と意見交換してみると。
という意見だった。
確かに、アリアンロッドでは敵の落とすドロップ品はレベル相応な金額(ドロップ判定の出目が低いとそうもいかない場合がある)で売却できる。
結果的に、依頼時の報酬が安くてもPC/PLとしても依頼を受けやすいということはある。
加えて、アリアンロッドの場合、戦闘をしても必ずしもアイテムを消費してしまうわけではないということも影響しているだろう。
一方、D&D3eや六門は、戦闘をすると大抵の場合何らかのアイテムを消耗してしまう。
例えばD&D3eでは、キュアのワンド、六門では治癒の薬や消耗品、武器修繕費といった具合だ。
戦闘が起こった際、御金というリソース*1を消耗する事が予想される場合、それを考慮して依頼を値踏みしてしまうのはある意味仕方が無いのかもしれない。特に六門の場合、依頼達成時の報酬なしなものはかなり厳しい。PC/PL心理を考えると、依頼時の報酬が少ない依頼人を冒険の導入に使うのは難しいし、作りにくいと感じてしまうわけだ。
アリアンロッドと似た導入が出来るシステムとしては、武器さえ準備できれば後はあまり気にしないSWや経験点というリソースを使ってアイテムの購入するシステムであるN◎VA、BoA、ALG、天羅WAR、カオスフレアなどがあげられる。
SWの場合は、スペルキャスターの魔晶石以外、御金の使い道があまりない*2ので、買い物の楽しみがあまりない。この点は少し残念かもしれない。
N◎VA、BoA、ALG、天羅WAR、カオスフレアは経験点について、依頼人に依存しない仕組みになっているし、手頃なものから、購入のコストが高い品物まであり、買い物の楽しみがあって良いのではないかと思われる。
アリアンロッド、N◎VA、BoA、ALG、天羅WAR、カオスフレアにデメリットがあるとしたら、現実的*3ではないということかもしれない。私や上記の発言者はあまり気にしていないが。